遺産分割協議書（マンションが含まれる）の見本(3)

遺産分割協議書

赤井宗平（本籍：京都市中京区西大路永木町１番地）が 平成○○年3月13日死亡したことに伴う相続につき、 共同相続人である赤井哲司、黒田仁美、春田陽子および藤崎尚優は、被相続人の遺産を次の通り分割することを協議した。

記

1. 相続人赤井哲司は、次の建物を相続する。

１棟の建物の表示

所在 京都市中京区大津町　２７番地

建物の名称 ファミール亀岡駅前西棟

専有部分の表示

家屋番号 大津町　２７番地１８の８０１

建物の名称 ８０１

種類 居宅

構造 鉄筋コンクリート造１階建

床面積 ８階部分　９６．２３平方メートル

敷地権の表示

所在及び地番 京都市中京区大津町　２７番

地目 宅地

地積 ２３１８０．４７平方メートル

敷地権の種類 　所有権

敷地権の割合 　４６７４５３２分の４７３８

2. 春田陽子は、次の遺産を相続する。

なすび銀行　京都支店の被相続人名義の預金

とまと銀行　浜大津支店の被相続人名義の預金

3. 藤崎尚優は、次の遺産を相続する。

亀岡中央銀行　京都駅前支店の被相続人名義の預金

上記のとおり相続人全員による遺産分割協議が成立したので、これを証するため、本書４通を作成し、署名押印の上、各１通宛所持する。

平成○○年３月２３日

（氏名） 赤井　哲司　　　　 実印
（住所）　京都市中京区西ノ京大津１４５番地５６

（氏名） 黒田仁美　　　　 実印
（住所）　京都市大阪橋恥ず１４番地　京都カイザーマンション204

（氏名） 春田　陽子　　　　 実印
（住所）　京都市上京区愛宕御室町５２番地８

（氏名） 藤崎尚優　　　　 実印
（住所）　京都市大津京橋山岳町１２番地８　阪神タイガースサポートマンション603

重要事項

（注１）

遺産分割協議書の形式や書式に特に決まったルールはありません。
縦書きでも横書きでもどちらでも構いません。

（注２）

マンションの不動産の表記も、法務局で最新の登記事項証明書を取得して記載します。
登記事項証明書を見ると分りますが、マンションを特定する登記内容として「一棟の建物の表示」と「敷地権の目的である土地の表示」、さらに「専有部分の建物の表示」と「敷地権の表示」という記載があります。
マンションを表記するときは、「一棟の建物の表示」、「専有部分の建物の表示」、「敷地権の表示」の３つに分けて記載します。

（注３）

印鑑は実印を押し、かつ、相続人全員の印鑑証明書を添付するのが通例です。

（注４）

意外と忘れがちなのが契印（割印）です。協議書が数頁に及ぶ場合、１枚目と２枚目、２枚目と３枚目の用紙と用紙のとじめに契印が押されなくてはなりません。

（注５）

この遺産分割協議書と相続人調査で収集した戸籍や住民票などが、相続登記の添付書類となります。これらの書類を持参して、法務局に手続を相談されるか、司法書士に登記申請代理を依頼することになります。

遺産分割協議書の見本一覧

（１）	総合例	（８）	代償分割がある
（２）	遺産に土地・建物が含まれる	（９）	同族会社の株式が主たる財産
（３）	遺産にマンションが含まれる	（１０）	不動産を換価して分割
（４）	土地・建物の名義を共有する	（１１）	遺言の内容と異なる
（５）	マンションの名義を共有する	（１２）	寄与分を考慮
（６）	相続財産に借金がある	（１３）	特別受益を考慮
（７）	相続人に未成年者がいる	（１４）	分割協議後に遺産が発覚